Yume’s diary

Workawayを利用してドイツとデンマークの家庭やホテル学校でボランティアを。その後台湾で中国語を勉強していました。田舎の女子大生のブログです。。

「陝西省魅力宣伝大使」上海から西安へ。DAY2

中国滞在二日目は、早朝から上海の虹橋国際空港から西安に飛び立ちました。

 

中国滞在1日目の記事はこちらです

yumet.hatenablog.com

 

フライトは約3時間です。高松から上海に来た時とほぼ同じ時間を要することから、中国の国土の大きさを再確認しました。

 

まずは腹ごしらえということで昼食は「陽光」で西安料理を味わいました。

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美味しくて写真を撮るのを忘れました。皿の上が綺麗になっていることから分かるようにとても美味しかったです。しかも、ここでは美味しいと有名な青島ビールを飲みました。美味しい料理と美味しいお酒のマリアージュは最高です。

 

余談ですが、こちらのレストランでは厨房の様子が中継されていました。

消費者側としては安心ですが、ここで働くのは緊張するなぁと思いました。

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ガイドさん曰く、上海料理よりも味が濃いのが西安料理の特徴だそうです。

また、豊富な種類の麺料理が有名だそうです。

香川県で有名な讃岐うどんも、弘法大師空海長安西安の昔の名前)で修業をして日本に帰った際に、この麺文化を持ち帰り由来となったそうです。

 

この陝西省香川県が友好提携をした理由は、この弘法大師空海のゆかりの地であることがあるそうです。西安滞在一日目は、日本とゆかりのある人物の足跡をたどる旅でした。

 

ご飯を食べた後は、まず西安博物館を訪れ西安の歴史について学びました。

西安は南は3000メートル級の山々が連なる秦嶺山脈があり、北に渭水と呼ばれる黄河の支流が流れているために、外敵の侵入を防ぎやすい地形で、古くから国の都として栄えたようです。

さらに西安シルクロードの始まりの地であり、西の国々から持ち帰られた貿易品を東へ流す貿易中継地点として栄え、様々な人種が交わる多人種国家であったようです。

 

西安博物館の入り口には、現在のモンゴルなどで生活をしている騎馬民族銅像がありました。西安が多人種国家で様々な人種が西安で活躍していたことを表しているそうです。

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これは館内にあった長安の模型です。

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京都や奈良にある都が長安をもとに街づくりをしたことから、京都などで見られる碁盤の目の形をしています。中央の朱雀大路を軸に左右対称に町が形成されています。

 

ここで、ガイドさんから教わった豆知識なのですが、私は現在中国語を学んでいます。中国語で「買い物をする」という言葉は「買東西」と書きます。

 

私はこれを知ったとき、なんとなく「買い物をするために東や西に行ったり来たりする」ことだと思っていましたが、この長安には中央の朱雀大路をはさんで対称の位置に東西に大きな市場があったそうです。

西の市場にはシルクロードの道中で仕入れられた品々、東の市場には中国の海側にある町で仕入れられた品々が並んでいたそうです。よって「東西」と表現されるようです。とても「很有意思」です。なぜ「南北」ではなく「東西」なのか納得がいきました。

 

このように日本と中国の交流は歴史が長いため、様々な共通点があると同時に、中国語の由来についても学ぶことができ、とても興味深いです。

 

博物館では様々な調度品が展示されていましたが、もっとも興味深かったのは、墓石です。

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この展示品についての説明はあまりなかったので、詳しくはわからないのですが、この墓石には、漢字のみではなく縦書きの文字が書かれています。台湾留学中のクラスメイトだったモンゴル出身の子が見せてくれたモンゴルの文字に似ている気がします。詳しい人は教えてください。

詳細はともかく、このことから長安が国際的な都市であることが連想できました。

 

博物館鑑賞のあとは、小雁塔を見学しました。

これは唐時代に建設された塔で、唐時代の高僧義浄がインドから持ち帰った仏教法典などを保管するために建てられたそうです。本来は15階だそうですが、地震の影響で上2階は倒壊し現在は13階建てだそうです。

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壁は卵白や粘土などを重ね強固なもので、唐時代ではとても先進的な建築技術を用いて建てられたそうです。残念ながら塔内部は修復中のため見学はできませんでした。

 

塔を見学した後は、青龍寺空海記念堂を訪れました。

青龍寺は、弘法大使空海が修業をした地です。

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空海については、近所に弘法大師にゆかりのある湧水泉があることから何となく知っていましたが、中国でも有名な人物だそうです。

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現在青龍寺は、四国4県と西安の交流を象徴する場所だと思いました。

なぜなら、長年における四国4県から桜の木が植樹により、青龍寺は桜の名所として西安市民にとって春に花見を楽しめる名所になっているためです。

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四国では、「88箇所の四国遍路」がありますが、この青龍寺は「0番札所」として御朱印帳を購入することができました。空海が修業した地を「0番」と称するのはかなりうまいこと考えたなと思います。

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お遍路に興味がある人は訪れる価値ありです。とても感慨深い地です。

まだ桜は開花していませんでしたが、夕暮れ時に情緒豊かな景色を見ることができました。

庭園の橋の形が香川県栗林公園にあるものに似ています。

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またまた余談ですが、この青龍寺の前にある公園は面白かったです。

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ミッキーとドナルドもどきがちょっと怖い雰囲気を醸し出していましたが、市民の憩いの地という感じがしました。

 

青龍寺のあとは、寺のすぐ近くにある四川料理の「宋江酒楼」で夜ご飯を食べました。

四川料理は辛いことで有名ですが、とても辛かったです。

タイ料理の緑唐辛子で鍛えられた私の舌はなんとか楽しむことができました。中国といえど、一国の中でこれほど様々な味覚が楽しめるのは、中国の多種多様な民族や文化を表していると感じました。

 

ご飯のあとは、ホテルへ、、ではなく、「大唐芙蓉園」へ春節のライトアップを楽しみました。

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芙蓉園とは、唐時代に皇帝の奥さんたちが住んでいた宮廷のことで、玄宗皇帝の妻で中国4大美女と称される楊貴妃もここに住んでいたそうです。ガイドさんによると皇帝一人に対して1000人の奥さんがいたそうです。一日一人に会ったとしても1年で365人にしか会えないのでとんでもない数ですね。

 

中国の春節の飾りは色鮮やかで派手で見ていて楽しいです。春節の前後一ヶ月しかライトアップはされていないようなので、訪れるなら混雑を避けるために今の時期がいいかもしれません。

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一日目に見た上海の黄浦江の夜景も素晴らしかったですけど、規模と派手さで言えば西安の夜景のほうがド派手で見ごたえがありました。洗練されている印象があったのは上海ですね、それぞれ良さがあります。

 

中国滞在2日目はかなり多くの地を訪れ、学ぶこともたくさんありました。

ブログも長文になりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

少し詳しく書きすぎたかもしれませんが、このブログを読んだだけで満足せず実際に訪れてみてくださいね。

 

DAY3に続きます。